店番2人の日々の申し送り帳
12月の嬉しい入荷のおしらせ。

いよいよ、12月に入り、2017年も最後の月になりました。

年末年始のお買い物に、嬉しい364からの入荷のおしらせです。

 

木工:須田二郎さんのカトラリーが入荷しました。

身体が温まるスープやリゾット、

また年末の集まりにパスタやオーブン料理など

様々な食卓で、活躍しそうな大小さまざまな木のスプーンやフォークです。

 

大きな取り分け用のサーバーなどは

使いやすく、趣もとても良い風合いです。

ターナーやへらなどの調理ツールも充実していて

年末年始のお食事に活躍しそうなモノばかりです。

 

 

贈答用としても喜ばれる一品。

須田二郎さんの作品を是非お手に取ってみてください。

 

 

 

 

 

道具のこと - -
変わるもの変わらないもの/五十嵐文吾

95歳の手業。

福島:三島町 五十嵐文吾。

 

 

この数ヶ月、展示会のお知らせなどで

ゆっくりとこのお知らせでお伝え出来ていなかった、様々なこと。

その中でも五十嵐文吾さんの定例のまたたびザルの入荷のことは、

ここ数日にお客様からのお問い合わせも多く、

みなさん、やっぱり待っていてくれているのですね、と

失礼しましたが、嬉しいお問い合わせでした。

 

今年の6月も毎年恒例、変わりなく三島町へ。

 

変わっていたことといえば、

この10年近く三島へ同じ日にちを変えること無くお祭りの日に、

と、文吾さんを訪ねていくのですが、気候が昔よりも気温が高くなったのか、

たゆたゆと流れる只見川の朝靄をここ数年、見かけていないこと。

もしかしたら、私たちが朝寝坊して早朝に行かなくなったことが原因なのかも知れませんが

こんなに暑かったっけ?と思う程、気温も上がり、靄も無く、空も清らかな晴れ間でした。

 

 

もうひとつ、変わったこと。

三島に訪れる前の或る日。

事前にいつもと同じようにご自宅に連絡をしてから伺うのですが、

電話先では、まずはじめに息子さんにご挨拶。

少しばかり電話先での重い空気に、何かあるなあと思いましたが、

「今年を最後に今までと同じようにはじいちゃんも作れないから、そのつもりでね」と

文吾さんにつないでもらう少しばかりの会話の最後に告げられた、[いつかその日]と

思っていた言葉を耳にしました。

身体の具合はご心配の無いよう、悪くはありません。

しかしながらやはり高齢。

家族としてみれば毎年しゃかりきに責任感を背負って作るには、

95歳しんどい作業なのでありますよね。

ゆっくりしてもらいたいという思いはよくわかる。

 

「はい。わかりました。」

その後、つないでもらって、文吾さんとはたわいもない会話をして、では6月いつもと同じ時間くらいに

行きますから。と受話器を置きました。

 

そんなこともあったので、今回只見川の朝靄が見れず、晴れ晴れしたその美しい光景が

なんだか、時代の移り変わり、そんな気さえしてしまい、自然と文吾さんの歴史とを

重ね合わせてしまったり。

すこしばかり、気の引き締まる思いでいつもとは違った三島入りとなりました。

 

五十嵐文吾 95歳。

またたび編 伝統工芸士

 

 

元気そうで何よりでした。

私たちがお家を訪ねると案の定、家にはおらず、作業場に。

やっぱり文吾さん、ここで過ごすことが、元気の源。

 

「今年は全然作れなかった、悪いね。でもまた来年も少しだけかもしれないけれど

出来たら作りたいなあと思ってんだ。」

 

私たちは、文吾さんと知り合えて、お店をはじめてからずっと文吾さんの作品だからと

楽しみに待ってくれていたお客さまたちに、作品を使ってもらっている。

作品はお客様の手元に届くといつの間にか台所の道具となる。日常の道具。

ご縁あってこの三島の土地に毎年遊びにこれたのだからこれからもずっと毎年、

作品を受け取るだけではなく、普通に遊びにきて文吾さんに会いにきたいと決めていたから、

嬉しい文吾さんの決意でした。

 

「少しでも作り続けていないと元気が出ない。

約束は出来ないけれど、また来年できたら、作っておくよ。」

 

無理はしないで、がんばってほしい。

文吾さんの道具を楽しみに待ってくれている皆さんんがいるということ、

文吾さんのザルだから、と手元に欲しい、という思いは

いつも文吾さんに伝えています。

それが文吾さんにとっての、がんばりの栄養。

また来年も良い報告ができると良いなと願っています。

 

今年のザルもいつもながらに良い仕事をされています。

ぐっと締め上げたザルはかっちり、力強い。

 

 

変わらないもの、変わってしまうもの。

変化は年々、様々なカタチで来てしまう現実。

いま、その時に受け止められるしあわせを大切にしたいと、

そしてその大切なモノゴトを永く永く、愛でられるよう。

 

 

本年2017年入荷の五十嵐文吾さんのまたたびザル[米研ぎ]は完売致しました。

ご予約頂いた方、全てにもまわらず、また店頭に並べることが出来ず、

心待ちにしていた方には、すみません。

申し訳ございませんでした。

来年の入荷に関しましては、ご予約不可、

入荷個数も未定に付き、6月頃、店頭に並ぶ際に

お問い合わせいただく、という形を取りたいと思います。

 

また上記写真、[平ざる]は今年の6月の入荷在庫が現在8月上旬時点では、ございます。

今後は平ざるに関しては、入荷中止となりますので、

現在ある在庫で最後となります。

 

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来年は米とぎザルだけだけど、作れたらがんばってみるよ。

と文吾さん。

 

いつもと変わらない、最後の握手は、

いつもと変わらず、力強くてゴツゴツしていて働く良い手。

心にずしっと来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道具のこと - -
正島克哉さんの片手土鍋の入荷です。

(写真:工房正島/HPより転載)

 

正島克哉さんの片手土鍋 白/中サイズのみの入荷です。

ご希望の方は、数に限りがございますのでお早めにお問い合わせを

お待ちしております。

 

中サイズ)

     約径16cm×高さ8.5cm

  650cc(鍋の八分目まで)

  3600円(税別)

 

 

 

 

 

道具のこと - -
増田勉さんの器が入荷しました。

 

増田さんは轆轤をひきながら、身体と土でカタチを摸索するとのこと。

スッと何かがおりてくるまで、何度も何度も、何個も何個も引き上げるそうです。

その何かが、ぴったりと納まった瞬間の心地よさ。

その何かが、ぴったりと納まった時のモノのカタチ。

器を眺めていると、そんな瞬間を想像出来る気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道具のこと - -
364オリジナルであつらえたガラス鉢、初の紹介です。

夏の麺にも、フルーツにも、

片手で持てる鉢サイズ。

ストンとしていてモダンな形に仕上げました。

 

夏の3色をお楽しみ下さい。

 

鷲塚貴紀×364

各色(青、白、透明) 税込 4104円

 

高さ:120mm

上部径:110mm

底部径:65mm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道具のこと - -
五十嵐文吾さんのマタタビざる

毎年6月を楽しみにしてくれているお客様もだいぶ多くなってきました。

福島:三島町に在住の伝統工芸士である五十嵐文吾さんのマタタビのザルの入荷月です。

今年も文吾さん、お元気にザルをたくさん編んでくれました。

 

6月は三島で工人祭という、この地域ではかなり大きなイベントがあります。

林の中で地元の工芸士の方々、また最近では地方からの作り手の方たちの参加もあり

賑わう2日間です。

私たちもこの日を楽しみに様々な工人さんに会いにお祭りに出向くのが毎年の恒例行事になりました。

もちろん、一番の目的は文吾さんに会いに行くことです。

毎年この工人祭に出展されていた文吾さんですが、年齢も重ね、若い人たちに出品の場を、と、

いまはご自宅の作業場で、いつもとかわらぬ毎日を送り、真摯にまたたびのザルと向かい合っています。

 

 

今年はまたたびの材がなかなか手に入らないということのおはなしをして下さいました。

文吾さんも若い頃はご自分で採取しに道なき山道を歩き、

またたびの材を探しに山に入られていたとか。

今は信頼置ける採取の職人さんに任せ、ご自分は編むことに専念しています。

 

文吾さん「今年は山に熊が出っからまたたびとれねえんだよ。

熊はマタタビの実がすきだからな。」

以下、文)「またたび採るのに今はいわきの方まで足のばさないと採れねえ。んー。」

最近、ちょうどニュースにもなっていたのでリアルタイムな話です。

364も知らずのうちに熊騒動の余波が来ていたとは。。

材を採るのにも自然との戦いです。

 

作りたくても材がなかなか手に入らない。

そして採取する職人さんも毎年の熊の危険から山を下りる方も多くなってきているということです。

材が入る限り、それでも待ってくれる人がいるから編み続けると、文吾さん。

まだまだ編みたい、つくりたいという気持ちに漲っているようでした。

 

364「その、大きなかごもほしいんですけど。」

文「これな、、、(かごを手で触りしなりなどを確認してる)。ダメだ!これ渡せねえ。」

364「見かけとっても綺麗ですけど。」

文)「ちゃんとしたもの渡さないとお客さんに申し訳ない。

使ってやっぱりいいと思えるものしか出せねえんだ。」

 

職人としてのプライド。

文吾さんは数々の職人たちに教えを与え、今もなお、細くまっしろなまたたびのひごを仕立て、

誰に出しても自信を持って使ってもらえるザルを編みつづけます。

御歳94歳。

また来年も文吾さんと手を交わせること、

作業場に漂うまたたびの香り、

穏やかな只見川を楽しみにしています。

 

 

 

 

 

【五十嵐文吾 またたび編 商品入荷のお知らせです】

 

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◯米研ぎザル   8100円

  外寸:約23cm 高さ:約13cm くらいとなりますが、多少サイズが異なります。

 メール、お電話にてお問い合わせ下さいませ

 

 

 

◯平ざる   大  8100円(約30cm)
◯ 〃    小  5400円(約23cm)

【昨年度より、大変申し訳ございませんが各種値上がり致しました。ご了承くださいませ。】

 

 

 

 

6月28日(火)、29日(水)は定休日を頂いております。

 

 

展示会開催中です。__________________________________

SUDA JIRO


「木のうつわ」展



6月25日(土)〜7月3日(日)     

   ※会期中の28日(火)、29日(水)は定休日です    
             

OPEN12:00 CLOSE19:00


 荒々しい木目、おだやかな表情、ありのままの木の姿を器に仕立て
同じものはひとつとない木の面持ちを楽しめる道具です。 
日常使いの器から花器やトレイ、カトラリーまでさまざまな作品が並びます。
素材は木でありますが、須田さんの器を何年も使い込んでみた時に、食器として
日常に気負わない機能美を是非皆さんにもお伝えしたかったのです。 
いつか364で個展をと、待ちに待った展示会です。 
是非、みなさまのご来店をお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道具のこと - -
正島克哉さんの片手土鍋、入荷致しました。


欠品中だった正島克哉さんの片手土鍋が、入荷致しました。
これからの季節、グラタンやラザニアで冷たく冷やした白ワイン♪
ビビンパに冷たいビール!などもいいですよ。

中サイズ 約 直径16cm×高さ8.5cm
                    650cc(鍋の8分目まで)
       3888円(税込)
       白と黒のお取り扱いがあります。

大サイズ 約 直径19cm×高さ9cm
                    1000cc(鍋の8分目まで)
       4860円(税込)
       白のみのお取り扱いとなります。

上記以外の土鍋に関しては、受注とさせていただきますので、
お問い合わせ頂ければと思います。

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次回、イベントのお知らせ

5月1日(日)
「DELICATESSEN 364!」

10時30分 OPEN 売り切れ次第終了
(364の常設販売は19時まで営業致しております)

気持ちのよい季節。
パンとお惣菜の販売を致します。
ゴールデンウィークの始まりに、
是非、ご来店をお待ちしております。

パン:Fermentation 茂木恵実子
惣菜:球体食堂 関口琢也

 

※ゴールデンウィークも364の通常営業通り、火曜日、水曜日は定休日とさせて頂きます。

364
杉並区西荻北3-13-16
03-5856-8065
info@sanrokuyon.com

JR総武線西荻窪駅 北口より徒歩3分
北口より左手バス通り(伏見通り)を
直進。右手に西京信用金庫、
左手にクリーニングたかはしのある十字路を左折。
二件目右側、白い二階建ての家が364。






 
道具のこと - -
価格変更のお知らせ
 

オープン当初よりお取り扱わせていただいております、
北村一男さんの行平銅鍋。
こちらの行平に関しては、値上げをなんとか抑えてきましたが
2016年3月31日(ご予約入金お申し込み完了日)をもって、
価格を変更させていただくことになりました。

4月1日より、
13500円→15000円(税込)
とさせていただきます。

ご了承のほどよろしくお願い致します。
なお、現在お申し込み頂いているお客様に関しましては、
差額のお支払いなどはございません。

何卒ご理解のほど、よろしくお願い致します。



364





道具のこと - -
nowvillage愛媛より〜その2
nowvillage愛媛より〜2回目は、和紙の布巾です。

18日より常設に加え、年末年始に良いものとして
様々なものが限定で364のお店に並んでいます。

今回ご紹介する和紙の布巾は、限定ということでなく、
この年末から発信したい364のオリジナルとして、この時期に向けて
今村さんと温めて続けて来た一品です。
この18日より発売開始しています。
364の定番のひとつとして無事に加わえることが出来、ホッとしました。


製作にきっかけは、今村さんが大きなバッグを抱え、(nowvillage愛媛より〜
その1の冒頭の話)364に来てくれた際に、愛媛の良いものをバッグから順番に出して
説明してくれた中にあった、[和紙ボディタオル]。作り手は石川順一さんです。
撚りには艶があり、絹のような風合い。白銀の和紙糸はとても品が良く見えました。
もちろん364は食を中心とした常設ですから、
このボディタオルはなにかイベントの時にでも、という形で、
話の脇に寄せられていました。
今村さんは帰りがけにせっかくなので使ってみて下さい、
とそのタオルを有り難くも置いて行かれて。



石川順一さんはもともと、実家の和紙業を継がず、アメリカの大学でコンピューターの
開発などをして来た研究者だったそうです。
先代の後を引き継ぐことになり、今まであった和紙のノウハウと、
現代に生かせる和紙として何か生み出せないか?と日々研究。
やはりどの場所でも開発者ということは変わりないようです。

その方が作った和紙のタオル。

今村さんからの頂き物はすぐに364ではお茶碗拭きになりました。
使って驚いたのは、水分をスーッと拭き取ってくれる和紙そのも感触。
気持ちいい!そしてガラスのコップの水気を吸い取る時の気持ち良さ。

どうにかこのボディタオルを布巾に出来ないものかと打診。
サイズ感、使い心地、様々練り合わせ。
織機工場を変え、織り方も多少変え、思ったより難航しました。
ようやく出来た364の道具です。

出来上がった一品には年末年始のお使いものに喜ばれるようにと、
愛媛の地元の工芸としても盛んな、水引細工を飾りに付けてくれて。
愛媛の四国中央市でつくられているもので
中央の梅結びは、安藤結納店さん(写真↑)にお願いしました。
細かい作業、有り難いことです。
愛媛の力を合わせ、364のオリジナルとして発信開始です!

和紙布巾 1620円

nowvillageのサイトにも、石川さんのお話、楽しく掲載されています。
是非、見てみて下さいね。



今年も、山形より遠藤玲子さんの干し柿、入荷しました!
干し紅柿 4個入 450円











道具のこと - -
nowvillage愛媛より〜その1
18日から始まりました、白木屋伝兵衛「箒」展も
展示会会期を延長し、本年度最後の営業日:27日まで
お披露目しております。
是非、日本の道具をご覧頂ければ嬉しく思います。
日常で使い慣れていた電化製品の掃除機ももちろん便利です。
しかしながら、掃除の気持ち良さ、道具の機能さ、
364にお立ち寄り頂き、箒を手にし、試し掃きしてみて下さい。
ちょっと、箒のこと見直すかもしれません。
お待ちしております!
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同時に始まりました、常設の食材に加え、年末年始の食材や道具たち。
先日、ムラヨシマサユキさんのXO醤を茹でた中華麺と和えただけですが、
それはそれはおいしかったです!あまりにガツいてしまい、写真を撮り忘れ、無念。。
是非、皆さんにも試してもらいたいなあ。
こんな風に展示会、常設での限定品のこと、随時、お知らせに綴っておりますが、
本日からは愛媛の良いもの話。。。

昨年の或る日届いた手紙を追いかけるように364を訪ねてくれた
今村香織さん。
背中には沢山の愛媛のいいものを担いできました。
そう、今村さんは愛媛のいいもの行商人。
1人問屋として愛媛の工芸をみなさんに伝える活動をしています。

もともとは関東に住んでいた今村さんは数年前に旦那さまの都合で愛媛に移住。
初めての土地で家族も知人もいない今村さんは、
何をしたら良いのかわからなかったと言います。
そんな時に出会った工芸の数々。
愛媛の人たちが作るものは純粋で、品質が良く、用の美を備えている。
この場所に来たからこそ知り得たものの、これを伝えて行かないと多くの人たちは
知らぬままに終わってしまう。
このものたちの素晴らしさをもっとみんなに伝えたい!と思ったことが
きっかけとなったと言います。

それからは、カメラを持ち、メモを取り、怪しむ初対面の職人さんにも体当たり。
今村さんの真摯な想いにいつしか職人さんたちも協力してくれて、
一緒にがんばって愛媛を盛り立てて行こう!という気持ちが合致したと言います。

そんな愛媛のいいものを、そして今村さんの情熱的な姿勢にも心うたれ、
一緒にがんばって行きましょうと、取り扱わせていただくことになりました。


そして、夏前から準備を進めて来た、注連縄飾り。


(以下、nowvillageより抜粋)

お正月に欠かせない「しめ飾り」は地域によって特色があります。
愛媛南部の西予市宇和町でしめ飾りをつくるのは宇和わらぐろの会の上甲清さん。

中央の結び目は、愛媛新居浜の神輿(太鼓台)などから着想を得た「宝結び」となっており、末永い繁栄や多幸を願う意味が込められています。

宇和町は米どころでも知られている自然豊かな地域。
上甲さんはお盆を過ぎた頃からこの製作に掛かり、年末いっぱいまで農家の仕事と
並行しながら作り続けているのだそう。

自然に敬意をはらいながら丁寧につくられたしめ縄は、
美しいだけでなく神聖な気持ちで新年を迎えることができます。


上甲さんが暮らす愛媛県西予市は、松山から車(高速)で1時間ほどのところにあります。山々に囲まれた穀物地帯で、一年を通して雄大な景色を眺めることができる自然豊かな地域。
上甲さんはこの地に、ぐるりと首を回しても視界に納まりきらないほど広大な田んぼを持っています。

 しめ飾りをつくり始めたのは、高校を卒業した頃。藁を綯う基礎的な技術は、父から教わりましたが、米作りが盛んな地域、ワラで縄などを綯うことは珍しいことではありませんでした。当時は、しめ飾りを自作する家庭も多かったのです。

 

 上甲さんの周りには、気心の知れた仲間たちがいます。上甲さんが会長を務める宇和わらぐろの会のメンバーたち。この会は、宇和の自然風土を伝承していく ことを目的に平成14年に創設され、農家の方々が主体となって風物詩「わらぐろ」を復活させたり、地元のお祭りに参加するなど、農家で培ってきた技術や知 識、風土を活かしながら地域を盛り上げる活動を行っています。

 上甲さんは、自ら手掛けるオリジナルのしめ飾りについて「この地域の伝統的なかたちというわけや(では)ないんよ」と、話します。しかし一般的と されるしめ飾りも、時代を遡れば誰かの手によって生み出されたもの。一人のつくり手が生み出したものが、多くの人に受け入れられ、愛され、やがて通例に なっていくこともあります。伝統とは、伝えたい、守りたいという想いによって繋がっていくものなのかもしれません。

上甲さんがつくるしめ飾りもいつしか伝統になっていくよう、今は大切に繋いでいきたい、そう思うのです。


本年の営業は27日(日)まで。年始は7日(木)とさせて頂きます。



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