店番2人の日々の申し送り帳
会津三島町より〜五十嵐文吾さん

マタタビザルへの想いと、文吾さんの軌跡。

振り返る95年、それ以上の三島町の気候風土と、この生活の道具とのかかわり合いについてを

ゆっくりとお話しを伺うことが出来て、とってもいい時間を過ごさせていただきました。

 

本年の五十嵐文吾さんの作品の入荷はございません。

楽しみにお待ち頂いた方々、たいへん申し訳ございませんが

ご了承くださいませ。

 

 

文吾さん、お元気です。

今年は少し作品作りをお休みをされていらっしゃったそうです。

少しづつ、出来ればまた作りたいからがんばります。

と文吾さん、おっしゃっていたのでまた私達も心待ちにしています。

 

 

写真は数十年と使い込まれた文吾さんの家の台所道具のざる。

しっかりと編まれて今でも歪み無く、現役です。

あ、折れっちゃったんですか?ときくと、

ガスコンロで端っこ、燃やしちゃったのよ。。と側に居たおばあちゃん。

ほんわかした時間がやさしく流れていました。

 

 

 

文吾さんが思う道具づくりとは、

道具として使ってもらえるものを真摯に作り、嘘が無い道具に仕上げる。

 

父親もマタタビのざる編みは上手だった、と文吾さん。

見よう見真似で習得し、自分が見いだした編み方やコツを用いて

どうすればしっかりと、でも柔らかく、手に塩梅のいいものを作れるか、という想いで

作り続けて来たと言います。

雪解けから霜が降りる頃までは、農業を続け、

秋口には山に入り、極上のマタタビをじっと熟成するまで待つ。

三島は雪高く、冬の農閑期にはこのザルやかごなどの道具を作りためます。

作品ではなく、日常の道具を。

出来上がったザルは1週間から2週間の間、軒下に吊るされ、

雪に晒され、青みが抜けてベージュの艶のある本来の極上のマタタビの表情が表れます。

 

 

今回、意識して、様々なマタタビのザルを手にした時に、

文吾さんの良き、道具のザルとは、ということを思い出しながらみていました。

やっぱり文吾さんの編むザルはすごいなあ。

 

もっともっと、これからも文吾さんに編み続けて欲しい、と願う旅となりました。

またご報告出来る日が来ること、お待ち頂けたらと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

2018 6月

 

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五十嵐文吾

 

 

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